理事長挨拶

公益財団法人福島県青少年教育振興会は、昭和46年12月、太田緑子先生の呼びかけによって設立されました。54年前の設立趣意書によりますと、「日本の高度経済成長は、科学の進歩と経済の発展により市民生活を大きく変化させました。人間の価値観を創造や生産から追随と消費に移行させる傾向が強まる中、青少年の重要な発育段階において自然に接し、風土を愛し、情操を高めるような環境が奪われつつあります。」このことを憂い、当財団の活動がスタートしました。
先達の思いを継承し連綿と受け継がれてきた振興会活動の原資は、多くの企業・団体と個人による善意の寄附によって賄われております。東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故、そして新型コロナウイルスの感染拡大という非常に厳しい状況を乗り越え、変わらぬご支援をいただいておりますこと、感謝の念に堪えません。 青少年には、家庭、学校、そして3つ目の場所であるサードプレイスが必要です。人と人とをつなぐ心の拠り所となるサードプレイスは、家庭にも学校にもないコミュニティを有し、青少年の心を豊かにしてくれることと思います。人間関係の希薄化が進む今こそ、青少年関連施設並びに団体と力を合わせ心豊かな環境づくりに邁進してまいる所存です。引き続き皆様のご協力をお願い申し上げます。
令和7年1月吉日
公益財団法人福島県青少年教育振興会
理事長 伊藤 清郷